前にも書いたように、私の父(3年前に他界)は、子どもの頃に一家で満蒙開拓団として中国に渡り、父の両親と兄弟3人の5人全てを亡くし、たった一人になって帰国しました。
私の会った事のない祖父母(父の両親)が、中国へ行くという判断をどうしてしたのかですが、私の理解では下記のようなものだと思っています。
一番の根底に流れているものは、貧困で選択肢がないようにされていたということです。そして、それを理由に(=利用して)、国(天皇とその周辺の有力者達)が中国侵略政策を画策し、言葉巧みに国民を騙して、移住させたのです。
その頃、明治以来の家族制度の考え方として、家長がとても偉くて、家を継ぐ長男だけを大切にし、他の兄弟姉妹たちは土地も分けてもらえず、生きるのも大変な状況にありました。
家も土地も持てない長男以外の息子達は、結婚しても実家の中にいる状態で暮らしていたようです(父の死亡後必要があって戸籍を調べていてわかりました)。
家の中には、(父の)祖父母も、家を継ぐ(長男)叔父家族もおり、そこにまるで居候のように父の家族がいて、他複数のまだ結婚しない叔父や出戻りの叔母にあたる人達も一緒に暮らしていたのです。そこには大きな差別もありました。
農協だったか金融関連組織で働いていた祖父でしたが、その家族の中にいることに嫌気がさしていたようです。親戚からは「どうして中国なんかへ行くんだ」と止められたようですが、祖父は、家族で移住する事を決めてしまったのです。
祖父は仕事柄、他の人にも開拓団で中国に渡ることを勧める立場にあったようなので、それも理由ではあったのでしょう。
いずれにしても、居場所がなくなっていたことや、子ども達も生まれ、本来であれば国内でも荒地なら沢山あったのでしょうが、国から「肥沃な土地がある」「貧しい中国を発展させてあげましょう」のような言葉を使って騙されて、行ってしまったのだと思います。
参考:「満蒙開拓の史実から学ぶこと」満蒙開拓平和祈念館 官長 (pdf)
引用・・・
「満州国」は独立国ということになっていましたが、実際には日本の侵略による「植民
地」的な国でした。「満州国」のスローガンに「五族協和」という言葉がありまして、五つの民族が仲良く相和して理想の国を創る、というのがありました。
日本人がリーダーになることによって国を創るということになっていました。そんなと
ころへ全国から開拓団員が渡って行きました。満州の国旗には五つの色が使われていまして、漢民族、満州族、朝鮮族、蒙古族(モンゴル族)、日本人の民族を表していると言われています。満蒙開拓という言い方をするのは満州の一部に内モンゴル(内蒙古)が含まれているので満蒙といいます。赤い色は日本(大和民族)といわれています。
・・・引用終わり(この資料、是非読んで頂きたいと思います。)
話を戻します。
祖父母は家族で新しい土地に期待をしたのでしょう。けれども現地へ行ってみるとそこは何もない荒地でした。
他の開拓団の中には、現地の人の家や農地を安く買いたたいて、奪って入り込んだ団もあったようです。そういう人たちは、ロシア南下によって逃げる際に、現地の人達から攻撃されたという事もあったようです。
父の団は、家を建て、荒地を開墾しなければならなかったので大変だったのですが、現地の人達の恨みを買う事だけはなかったようです。何年も経ってから慰霊の訪中をした時に、その団が建てた家や畑がそのまま使われていて、「そこの人達は、逆に良かった面もあったはずだ」とも父は言っておりました。
貧困と差別、そして国に騙されて中国に渡り、そして国に捨てられて死んでいった沢山の日本人達。それは日本政府と差別的社会を作り上げていた日本の庶民がつくり上げた世界でやったこと。
そして現在・・・
今、中国人がどんどん日本に入ってきているようです。
貧しい地域の人一人がまず日本のある地域に来て、その後その家族が来て、そして親戚が来て、その地域の人達が沢山入り込んできて、ものすごい人数になっていっているようです。わざわざ好き好んで差別を受ける可能性のある見知らぬ日本に自ら来るでしょうか。
日本に来た中国人が、安い賃金で働くことで、日本の中小企業は助かっているのでしょうか?
私は下記ニュースを見て驚きました。
【独自】中国人が午前5時の免許試験場に大行列…試験簡単で“外免切替”殺到し住所“ホテル”の中国人も合格 国際免許取得に利用か
どうしてこんなに簡単に免許取得をできるようにしているのでしょうか?
ホテルの住所なんてあり得ない。日本人は住民票提出させられるのに。
外国人だけ優遇される政策が数々成されていますが、これは誰の差し金なのかを考えました。勿論それを実行させているのは日本の与党政治家です。日米合同委員会の官僚もそれを先導しているのでしょう。
イルは、特に中国人等、日本人と見分けのつかない人たちを日本侵略に利用しているのではないでしょうか? 土地を買うこともしやすいのでしょう。
外国人による事故や事件が起こることによって、移民への憎悪感情が煽られます。
工作員による政府への蜂起や、外国人攻撃への憎悪感情の醸成も行われているように、私は感じます。
その国を完全に潰すには、戦争よりもその国の人間同士によって内乱が起き、崩壊させていく方が完璧でうまくいくと考えているのだと思います。
明治維新もそうであったように、革命は、まず敵対勢力をつくって戦うように仕組まれ、裏で双方にお金や武器を握らせて、戦わせるのです。次の政治システムは先に用意されていて、闘って双方が潰れる間に、新しい(イル側配下の)組織が立ち上がって、その国を乗っ取るわけです。
731部隊の映画が中国で製作されているようですが、安倍派日本会議系右翼は、全てをなかったことやきれいごとにしていきますけれど、それが結局日本を潰すことになるのです。あいつらは皆イルの手下ですから。
満州への侵略はやってはいけないことだった。731部隊はあった。絶対に人としてやってはならないことをやった。天皇やその周辺の金持ちや日本政府は、開拓団に対してやった事だけで見ても、その残酷さをなかったことにはできない。
反省を口にして、それを今も中国の庶民に伝えなければなりません。
日本に来ている中国人全員を敵にしてはいけません。その背景を理解し、工作要員は穏やかに返って頂く必要があると思います。
大昔、日本の支配を行っていった大陸からの人達が、日本人と混ざっていった歴史もあります。それは侵略として行われ、戦いがあったと思います。でも戦わずに穏やかに長い時間をかけて混ざっていくなら、それは地球上の生物として自然なことなのかも知れません。必要以上の排除を考えてはいけないのでしょう。
日本人激減の理由は意図的につくられた貧困にあるので、その分を外国人で賄うという考え方は違いますね。
帰化人を含めた日本人の政治家達が、イルの思惑通りに工作に協力し日本を潰していきます。彼らは最後自分達に庶民と同じ末路が待っていることを想像できないのです。
まず私たちは、国や工作員に騙されないことを心得として持っておきましょう。
外国人を全部ひとくくりに捉えてはいけない。
あのような侵略した満州でも、日本人を助けてくれた中国人はいたのです。そういう中国人に出会えた人間は何とか生きて帰って来られたわけです。
手厚く特別視する必要はありませんが、人として同じように生きていられる状況にあるかどうか、捉えていたいものです。
そして「どんな恐怖でも煽られて行動しない」ということを絶対に守ってほしい。
人として最後まで「自分がどうありたいか」を考えられる人間でありたいと私は思っています。